産後の骨盤調整を目的に整骨・整体を受けられる方は、当院でも多くいらっしゃいます。
その中で、骨盤ケアのひとつとして、骨盤ベルトを着用されている方も多くいます。
しかしながら、一部の方は時期によらず同じところに巻いていたり、使用している物もベストでないことがあります。
実は、産後の骨盤ベルトは、その時期によって理想的な巻き位置があります。
時期によってベルトを巻く位置を変える方が理想的です。
今回は、出産後の時期によって巻く位置を変える、おすすめの着用法を解説します。
あわせて、どのようなベルトが理想的であるかについても述べたいと思います。
産後の骨盤ベルト おすすめの着用法
おすすめの着用法は
・産後1ヶ月まで
・産後1ヶ月以降
と2つに分けてベルトの巻く位置を変える方法です。
ここから、詳しく解説していきたいと思います。
産後1ヶ月までの巻き方
産後1ヶ月までは、大腿骨の上部、大転子の高さで巻くのがおすすめです。
この時期は、出産のために大きくなっていた子宮が、元のサイズに自然に戻ろうとする時期になります。
これを「子宮復古」と呼びます。
産後約1kgある子宮はおよそ4週間で100g程度に縮小し、6週ほどで非妊娠時の重さに戻ります。
この時期は、まず妊娠・出産により広がった恥骨部分の結合を整えると良いでしょう。
大転子の見つけ方
①気をつけの姿勢をとります
②ももに当てた指をそのまま撫でるように上へ挙げていきます
③一番最初に感じる骨の出っ張りが大転子となります
産後1ヶ月以降の巻き方
産後1ヶ月以降は、仙腸関節の高さで巻くのがおすすめです。
骨盤ベルトを大転子と上前腸骨棘の間の高さで巻くと仙腸関節に当たります。
この頃になると子宮のサイズの変化に伴い、下腹部の周径も元に近づいてきます。
この時期は、骨盤の形を整えること、くびれとサイズダウンを目指すことを目的に、仙腸関節にアプローチすると良いでしょう。
上前腸骨棘の見つけ方
上前腸骨棘は骨盤の前側、上方にある骨盤の骨のでっぱりです。
腰ベルトを締める部分のすぐ下、下腹部の端にあります。
①下腹部に手を当てます
②そのまま逆ハの字に撫でていきます
③お腹と下腹部の境目くらいの高さ、その端に感じる骨の出っ張りが上前腸骨棘となります
理想的な産後の骨盤ベルトについて
締める力が強めの物を
骨盤ベルトと一口に言っても、商品によって締める力は様々です。
産後に使用する骨盤ベルトは、しっかりと骨盤を締めることができるタイプの方が理想的です。
産前・産後両方に対応しているタイプの骨盤ベルトの場合、産前は良いとしても、産後に使用するにはやや締める力が弱いという場合が多く見受けられます。
可能であれば、産前用・産後用と2タイプ使い分けるほうがより理想的です。
以下に紹介するのは、産後用として、当院でおすすめしている骨盤ベルトです。
滑車の原理を利用して軽い力でしっかりと締めることができる物となっています。
参考にしてみてください。
まとめ
今回は、産後の骨盤ベルトの理想的な使用法について解説してきました。
骨盤の形を整え、サイズダウンを目指し、きれいなラインを取り戻すためにも、産後の骨盤ケアは理想的です。
より良い方法で取り組んでみてください。